
この漫画、連載終了したらしいけどなんで?
転生したらスライムだった件~魔物の国の歩き方~は
作者・岡霧硝先生の体調不良により、2024年4月に正式に終了が発表されました。
元々は「転スラ好きならぜひ読んでほしい」と強くおすすめしていたスピンオフだっただけに、とても残念です。
とはいえ、既刊済みの8巻が面白いことには変わりありません。
この記事では、『魔物の国の歩き方』をおすすめしていた理由を3つに分けて紹介していきます。
「気になってた作品だったんだよね」など、少しでも興味がある人はぜひ読み進めてみてください。
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魔物の国の歩き方ってどんな話?


「転生したらスライムだった件~魔物の国の歩き方~」は、リムルの謁見式に親の目を盗んで逃亡し、テンペスト観光を楽しんでいる、 ラビット族族長の娘・フラメア(名づけ親はルミナス)が主人公の物語です。
フラメアは、あらゆる物の価値を見極める「審美眼(モノズキ)」というユニークスキルを持っており、その能力を買われて、テンペストの観光ガイドブックづくりを任されることになります。
あなたの住んでる地域に、「〇〇ウォーカー」といった(僕の地域なら東海ウォーカー)地域情報誌がありませんか?
本作では、それのテンペスト版。つまり『テンペストガイドブック』を作るのがフラメアのお仕事です。
他にも、テンペストでさまざまな仕事に巻き込まれるフラメアの奮闘記でもあります。
例えば…
・観光客や来客のガイド
・新しい施設の実験台(地下迷宮に放り込まれることも)
・イベント運営の補佐
・リムルのむちゃぶりに対応する日々
本作は全体的にコメディテイストで、テンペストの日常風景を楽しく描いています。
その半面、実際には「リムルの下で働くのって意外と大変そう…」と感じる描写も多く、テンペストという国の裏側を知ることができるのも魅力のひとつです。
もちろん、物語中ではフラメアが作成したテンペストのガイドブックを読むこともできますよ!


おすすめしていた3つの理由


本作品は、作者である岡霧硝先生の体調不良により、連載終了となっています。
現在は8巻まで刊行済みで、続きは出ていません。
とはいえ、未完ながらも「読んでよかった」と思える魅力があるのも事実です。
ここでは、僕が「魔物の国の歩き方」をおすすめしていた理由を、3つに分けて紹介します。
漫画が追いつき、ネタバレが減った


「魔物の国の歩き方」1巻は、リムルの魔王謁見式(原作漫画では24巻相当)から始まる物語です。
連載当初、原作漫画はまだ6巻あたりだったので、
・リムルが魔王になっている
・ヴェルドラが復活している
・ディアブロ?だれですかこのイケメン
といった重大なネタバレが多く、「ネタバレOKな人向け」にしか紹介できませんでした。
しかし現在では、原作漫画が24巻を越えて追いついたことで、ネタバレのリスクはかなり減っています。
今読むと、「ああ、このラビット族の娘の話か!」と、すぐに理解できるはずです。
テンペストの日常が“シンプルにおもしろい”


『魔物の国の歩き方』は、テンペストで暮らすフラメアの体験記です。
公式設定資料などで紹介されている細かい設定を、ストーリー形式で丁寧に描いてくれます。
たとえば、
・本編ではセリフや1コマで終わっていた描写が、数ページにわたってしっかり描かれる
・テンペストの食文化や施設、地下迷宮などの“裏側”が見える
・フラメアが振り回されながらも頑張る様子が、コミカルに描かれている
など、テンペストという国の生活感を深く味わえるのが魅力です。
絵も丁寧で、ギャグのテンポも良く、シンプルに楽しめる作品ですよ。
悪魔3人娘が最速で登場する貴重な作品
僕が一番おすすめしたい理由がこれです。
2023年に放送された『コリウスの夢』や、映画『紅蓮の絆』を見た人ならご存じかもしれませんが、
・原初の白 ブラン
・原初の黄 ジョーヌ
・原初の紫 ヴィオレ
いわゆる「悪魔3人娘」が登場します。
実はこの3人、原作小説を除けば、「魔物の国の歩き方」が初登場作品なんです。
原作漫画にはまだ登場していないため、彼女たちの姿を見られる貴重なスピンオフでもあります。
原作での登場時期はまだ不明ですが、おそらく2026年以降になるのでは?と予想しています。
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少しだけネタバレ(悪魔3人娘の役職を紹介)


悪魔3人娘は、ディアブロの勧誘によってリムルの配下になります。
・ブラン → テスタロッサ
・ジョーヌ → カレラ
・ヴィオレ → ウルティマ
この3人を中心に、リムル直属の部隊「ブラックナンバーズ」が結成されます。
テンペスト最恐、恐怖の象徴ともいえる部隊の誕生です。
普段はテンペストで、
・外交武官(テスタロッサ)
・最高裁判所長官(カレラ)
・検察庁検事総長(ウルティマ)
といった“三権分立のトップ”として働いています。
その日常の一端が描かれているのも、この「魔物の国の歩き方」の見どころです。
ちなみに、名づけ後のモスの姿が描かれているのも、今のところ本作だけ。
ブランの左に立つ小さな悪魔の少年です。
「魔物の国の歩き方」に興味がある人へ
未完という大きなハードルはありますが、それでも、
・原作漫画との接続性
・テンペストの日常描写
・悪魔3人娘の貴重な登場
といった点で、読み応えのある作品です。
「映画やOVAを見て、彼女たちが気になってきた!」
「少しでもいいから楽しみたい」
そんな人は、ぜひ一度手に取ってみてください。
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まとめ:未完だけど、読んでよかったと思える一冊


「魔物の国の歩き方」は、テンペストの日常や裏側をユニークな視点で描いたスピンオフ作品です。
悪魔3人娘の最速登場をはじめ、原作とのつながりや小ネタも満載。
残念な形で連載が終了してしまいましたが、「ちょっと興味あるかも」という人はぜひ読んでみてください。
今ある8巻だけでも楽しめると思います。
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